学校給食への要望

     
学校給食の牛乳容器はほとんどの場合紙パックです。 
(牛乳は紙パックですと書いたら、児童はヤギか?とXYLに言われたhi)
ライフサイクルアセスメント(LCA)などを知らん阿呆な保護者からしばしば「紙パックは環境に良くないからガラス瓶にしてほしい」とか言う意見が出ます。
市町村の学校給食担当者がLCAを知らんと「検討します」で牛乳瓶がゾンビの如くいきなり復活するという事が起きます。
ライフサイクルアセスメントとは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
ちなみに紙容器の場合
紙の原料:
建築用材の製材カスをパルプにしたもの。 おかげで住宅ブームが去ると製材工場から出る木端原料が減って紙の値段が上がるという経済的仕組みがあります。
容器の製造:
容器用の紙は日本の場合ほぼ海外工場で作られ原反の紙ロールで輸入です。 ガラスは原料を輸入するのと廃棄物再生とミックス。
加工のエネルギーはガラスの方がはるかに膨大。 酸化ケイ素を融点まで加熱し、また冷やすのです。 言わずもがな。
容器の輸送:
日本国内の容器製造会社から、牛乳工場へ容器を輸送する場合。 
同じ量の牛乳を詰める200ml容器を納品する場合。 紙パックトラック1台分は牛乳瓶50台分以上に相当。 つまり配送にかかる燃料消費も50倍以上。
飲用後:
また燃料焚いて輸送して、エネルギー掛けて輸送して、洗って。。。
紙パックはリサイクルにだすだけ。 尻拭き紙になります。 燃してしまう場合もあります。
瓶は割れる:
瓶は割れてけがの原因や異物の原因にもなります。
さらに瓶の表面に傷がつくと多くの場合教員から「見苦しい汚らしい」と訳の分からん苦情がついて昔30回つかえた瓶も今は20回しか使えません。 びんの材質は良くなっているにもかかわらず!
というわけで、ガラス瓶を使用した牛乳など年寄りの郷愁にしか過ぎないことを学ぶべきです。
環境を考えたら紙容器。 
ちなみに。日本のテトラパックは以下のような活動をしています
http://www.recycle-bin.jp/?menu=howtouse
がLCA的にみると、環境負荷を増やしているだけ。 しかも中の紙容器は某役所曰く「ゴミですわねぇ」ですので、郵送でゴミを運搬するのは廃棄物の輸送に関する法令に違反している疑義がありますね。 株式公開している会社なら絶対しないだろうね。 (テトラパックは同族経営)
紙容器などは燃やして燃料としてサーマルリサイクルするのが一番効率的なのですが、「廃容器を環境負荷掛けて洗いたい教」の信徒の方々が多い日本では、石油を焚いて作った水道水をゴミを洗うために使う人が圧倒的で、なかなか燃せません。
日本のテトラパックの担当者もHB9(スイス連邦)だかSM(スウェーデン王国)の本社の言いつけで苦し紛れでやってるんだろうなぁ。  日本ではゴミのリサイクルはすでに一種の利権ですから、新しいリサイクル方法の導入なんてありえないでしょうからねぇ。

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