食品産業

「客が欲しがるからメニューに出す」を黙認して、行政はあえて不作為により食品安全上の措置を怠り、死人が出るわ出るわ。
厚労省には、外国産野菜の微々たる残留農薬検出に予算を無駄遣いする前に、国内の飲食業の管理を何とかしてほしい。
人畜共通感染症のリスク以外にも肉を非加熱で食うリスクは山ほどあるの。
だいたい、食品工場には厳しい衛生基準があり、生鮮チルド系の食品工場では、それこそ放射線物質汚染環境用防護服のような服を着て加工現場に入るのが一般的になりつつある(多くの農協漁協系は除く)のに、同じ国の飲食店の衛生状態のひどさは何だろう。
各都道府県の実施する飲食店向け食品衛生講習会も、保健所の職員が「素人にその説明でわかるわけ無い」説明をお経のように繰り返しているケースが多く、飲食店主の役に立つ情報伝達ができていないケースが多い。 つまり消費者保護に全く寄与していない。
一方、受講する飲食店側も、死人でも出さない限り営業廃止命令がでないし、危機感まるで無いからお昼寝タイム(試験も無いしね)。
文明国ZLの食品安全当局がAuckland市内のレストランを立ち入り検査して、不合格の店をあらかた新聞発表してしまったのとは大違い。(これが日本食レストランを含むアジア系の店が大部分だったという)
そう、政府には市民を守る義務がありますから、ZLでは「あの店ヤバいです」と発表するわけです。
ちなみに、その審査基準で日本の飲食店を審査すると新聞紙面が店名リストでいっぱいになるでしょう。 
日本の巷のあの店この店、本当に食品衛生上危険な店が多いですよ。 
wiki食中毒について
アンサイクロペディアの食中毒解説も興味深い)

さて、先日の晩御飯はローストビーフ、中心温度70℃まで加熱して(この中心温度計すら持っていない店がローストビーフ作るな)切ると肉汁がこんな感じででます。
これを素人が見て、「血が出るくらい生でも牛肉は安全」などと勝手に思い込むんでしょう。 

この赤い色は血液のヘモグロビンではなく、肉のミオグロビンです。
まぁ、ミオグロビンの色の変化の仕組みを知らない焼き肉屋さんは全体のどれくらいでしょうね。ミオグロビン、オキシミオグロビン、メトミオグロビン。
(学生時代論文購読で頓馬な和訳をすると「頭がメト化しているぞ」と言われたもんですhi。)
ちなみに中心温度計 US-Amzonでさがすと、使いやすく安全に調理できる機能搭載の温度計がいっぱいあります
日本のアマゾンでさがすとこの情けない品ぞろえ。 一般消費者レベルでも、合衆国とJAの肉食文化の差が、このような形で見ることができるわけです。
備考:生ハムや生サラミは「非加熱食肉製品」として然るべきプロセスを通して製造されているから安全なのです。 AWとかpHとか思い出してちょ。

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